シュレーディンガーの鍋 本編

私にはとっても悪い癖があります。

癖と言うよりも、自分でも精神的な何か病気じゃないかと思うぐらい。


ある日煮込み料理をしたとします。
スペアリブでも、筑前煮でも良いのですが、
その煮汁が余っていると、また今度他のモノを煮込もうと思います。

濃いめの味がついているので、すぐには腐らないですから、
1日に2回、煮汁に朝晩火を通します。

でもまぁ、あまりにも近い感覚でまた煮込み料理を出すわけにはいきません。

毎日毎日火を通しているうちに、ある朝(晩でも良いけど)ポツンと忘れてしまいます。


さぁ、皆さんも想像がついてきましたね?(笑)

たった半日でも火を通さなかったせいで、鍋の中がどうなっているのか!?

ほぼ五分五分で、酸っぱい匂いになっているか、まだ無事か!?

それが、我が家のシュレーディンガーの鍋"(-""-)"


で、そこからが病的なのですが、その後プツリと火を通すこともせず、
キッチンの片隅に鍋を置いたまま、私は決して鍋の蓋を開けることが出来なくなるのです。

もう2週間か3週間して、次にカレーを作りたくなったときまで。。。
それも、作りたくても「あ、鍋・・・だめだ」とやり過ごしたりしながら数週間。

もはやシュレーディンガーの鍋どころではなく、間違いなく腐っています。


もうダメっ!

と、限界までいってからやっと庭に持って出て、
外の水道で洗ってからキッチンで洗いなおします。

もちろん、さっさと洗ってしまえばいいのは分かっています。
それが、できなくなるのです。
もう何度もそういうことがあって、先日初めて娘にその話をしました。

すると彼女の口から出たのが「シュレーディンガーの猫」のことでした。


心理学的には「中身がどうなっているか分からないモノを開けられない」感じ。
「生きているか?死んでいるか?」「腐っているか無事なのか?」
その違いこそあれ、中身がどうなっているか可能性が半々だから、
恐ろしくて開けられない。

私のその先の異常性は、自分でもどうなっているのか分かりません。
どうすればいいのか明白に分かっているのに、その行動がとれないのです。

えー?
なんだかんだと理屈をつけているが、
汚い鍋を洗いたくない、ただの横着じゃないかという声が聞こえそうです(笑)

えーでも違うんですよ。
本当に、それに関しては動けなくなるんですから。
鍋に近づいて、蓋を開けることすらできない。

コバエが飛んだりしそうですが、シャトルシェフの鍋なんで、
臭いも虫も漏れてこないのが、なお悪いです。。。

そう、蓋の密閉性のおかげか、思い切って開けてみたら、
数週間経っているのにカビも生えず、
とりあえず多少の納豆臭だったりすることも多いのです。

悪い菌じゃないのね(^^♪

って、そういう問題ではないっ!(笑)

で、なるべく煮込み料理をしても煮汁はまた使おうなんて思わないことにしました。

いくら美味しく煮えても、次に使うために取っておいたら無駄だし、
家の衛生上も、精神衛生上も良くないですよね。


あー、言っちゃった。
私が変な人間だと、嫌わないでくださいね。

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