家族はつらいよ ネタバレ編(これから観る人は読まないでください) [映画]

言葉にしないと伝わらない・・・ということについて、昨日から考えていました。


「家族はつらいよ」の主人公、周造は、家族に十分に愛情も愛着もあるのに、
照れもあって、直接は言えません。

直接どころか、なじみの飲み屋さんでも、ママさんや飲み友達に、
家族の悪口をさんざんぶちまけます。

「(奥さんに対する)愛情なんてとっくの昔に無いよ。
俺が愛してるのは、ママさんだけだよ」なんて言っちゃいます。

そんな周造が、お誕生日のプレゼントに「離婚届」を要求されて、
みっともないほど驚きうろたえます。
あんなに悪口を言うなら、「渡りに船」と別れればいいのですが・・・。

家族会議で、さらにはっきりと妻から「あなたと暮らすことが私のストレスです」と言われ、
何一つ自分の気持ちなど話さず、激昂して、
「なんで俺が家族からこんなに悪者扱いされるんだ!?」
「俺は被害者じゃないか!」と叫んで、倒れてしまいます。

病院で、もう葬儀屋の心配までしている長男でしたが、
幸いにして命を取り留め、退院しました。
公園のベンチでぼおっとしていたところに、
結婚するために別居する次男とその彼女がやってきて、昨日書いたくだりとなります。

お義母さんは、別れたい理由をしっかり話したのにお義父さんは言わなかったと言われ、
「そんなことは言わなくてもわかっているはずだ。言葉じゃないよ、気持ちだ!」
というセリフで、周造に別れたい気持ちは皆無なのが分かります。
いいえ、別れるのがイヤな気持ちが分かります。
愛情もあるのが分かります。
この辺が、旨いと思いました。

あくまでも強がる周造は、「あいつがそんなに別れたいなら、別れてやろうと思うよ」
と、次男に告げます。

でも、言わないと分からないと言われ、彼なりに考えたのだと思います。

その夜、小津安二郎の「東京物語」を観ていると、妻が部屋に入ってきます。
彼女に離婚届を渡しながら「お前が別れたいならしょうがないけど・・・な」

「俺はまぁ・・・そのぉ・・・お前と一緒になって、良かったと思ってるよ」
別れる決心をして、最後だからと、やっと吐いた本音でした。

受け取った離婚届を、妻は「その言葉を聞いたから、もう良いの」と破ります。

もぉ、わたくし泣きました。
全編笑っていたのに、最後のこれで泣きました。
今も実は、思い出し泣きしております(笑)


長々とネタバレをして何を言いたいかと申しますと、そういうことなんです。
どういうことかと言うと、そんな一言なのです。

周造の妻は、一言でいいからねぎらいの言葉が欲しかったのでしょう。
たった一言でいいから、自分に対する愛情があるかどうか確かめたかったのです。
離婚届を突き付けて、
「そんなこと言わないでくれよ。別れたくなんかないよ」という言葉を待っていたのです。

ご飯食べて美味しかったら「美味しかったよ」と言われたい。
ちょっとしたことでも「感謝してるよ」「ありがとう」と言われたい。

だから私は、子供たちと話をしながら
「私は、結婚前つらかったから、今が一番幸せなんだ♪ね、しんちゃん(夫の名)」
「お父さんは、穏やかで大きな声出さないでしょ?意外と居ないんだよ、こういう人」
などと言います。

不愉快なことがあったら、こうだから私はイヤだったと、ちゃんと伝えます。

だからって、それに夫は特に何も言いませんし、普段も何も言いません。


それで、二人で観に行けば良かったなぁと、思ったワケです。



あ・・・愛情も無いし感謝してないってことも・・・あるか!(笑)

家族はつらいよ [映画]

今日は、夫も子供たちも、それぞれ出かけていたので、
私は映画を観に行きました。

ユナイテッドシネマ浦和で「家族はつらいよ」 →公式サイト
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予告で観て、惹かれたのです。

観ているうちに、これは夫と二人で見るべきだったなと思いました。


パンフの表紙
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白い部分はカバーになっていて、取ってみると・・・、
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それぞれの表情がまったく違うのです。
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このトトちゃんが、なかなか良い仕事をしていましたよ♪


妻の誕生日も忘れて酔って帰ってきた夫(周造)が、妻からねだられた誕生日のプレゼントは、
もう妻の欄にはサインも済ませてある離婚届。

夫にとっては青天の霹靂です。

なんで?
俺が何をした??
家族のために毎日死に物狂いで働いて、
何も悪いことをしていないじゃないか???

長男家族と独身の次男、主人公とその妻が暮らす家は騒然となります。
離れて暮らす娘夫妻と、次男の婚約者まで巻き込んで家族会議と相成りました。

激昂した周造は・・・。


いろいろ考えさせられました。

奥さん役の吉行和子さんが、決して大きな声を出したり暗い顔をせず、
淡々と離婚を願うのが怖い!(笑)


中盤で、次男の婚約者が「お義母さんがきちんとこうだから離婚したいとおっしゃったのに、
お義父さんは何も自分のお気持ちをおっしゃらなかったではありませんか」と言います。
「そんなことは言わなくてもわかっているはずだ。言葉じゃないよ、気持ちだ!」
と周造が反論すると、「その気持ちは、言葉にしないと伝わらないのです」ときっぱり。
この言葉が、実はこの映画の核となっていると私は思いました。

私も常々、「言わないと分からない」と思っていて、
自分では言葉で表現しようと努力していますので「さもありなん!」と強く頷きました♪(笑)

周造夫婦はもちろん、長男夫婦、長女夫婦と、3人の妻と夫が出てきますが、
夫族は概ね現実的な部分ばかり見ています。
妻が「新婚の時は男らしいと思っていたんだけど、今は全部イヤ」と、夫の行為、
靴下を丸めたまま脱ぎ捨てるとか、ガラガラペッとうがいするとか、おならするとか、
を挙げて「お父さんと暮らすことが私のストレスなの」と、言いますと、
「それじゃ靴下はちゃんと広げて洗濯機に入れれば良いんですね?」なんて言う。
問題はそこじゃないんだけどなぁ。。。(笑)


随所に山田洋二監督だった「男はつらいよ」や「東京家族」が顔を出し、
小津安二郎監督の「東京家族」の「終」が映画の終わりなんていうシャレも効いています。

何度となく、笑いが起こりました。
みんなが深刻に悩んでいるのに、可笑しかった。
そして最後はホロリとして・・・、
全編に流れるユーモアとペーソスが、「男はつらいよ」を彷彿させました。


観に行ってよかったと思う映画でした。

母と暮らせば [映画]

サユリストの夫と観てきました「母と暮らせば」 →公式HPはこちら

吉永小百合さんと二宮一也くんの競演です。

原爆で息子を失って、泣き暮らしていた母。
長崎で医学生だった息子は、爆心地に近い大学に居て帰らぬ人となりました。
その息子と婚約していた女性は、失意の母親の元に足繁く通い、
嫁のようにつくしていました。

陰膳を備え、息子の思い出と暮らしてきた母と、嫁になるはずだった女性は、
3年目の命日に、墓前で「もうあきらめよう」と誓い合いました。
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そんな母親の前に、ある日突然、亡くなった息子が現れます。

現れては、思い出を語り合い、どうしようもない哀しみに涙をこぼすと消えていく息子。
婚約者だった女性のことを忘れられず、でも忘れなければと苦悩します。

息子が、戦争帰りの闇屋の伯父さんに物資を譲って貰う母を、なじることもありました。
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母は、息子の言うとおり、闇物資を断ります。

息子のことはあきらめて、新しい人生を踏み出してと言われて、
泣きながら去った婚約者でしたが、やがて同僚の男性を連れてきます。
戦争で片足を失った、穏やかな人でした。

優しく祝福した母でしたが、その夜息子がまた現れると、
あの子が幸せにならなければと思う反面、何故息子は亡くなり、
あの子だけが幸せになるのと泣くのがリアルで、これが本音だよねと思いました。


いやぁもぉ泣きました。
コレを観たら、ぜったい戦争はいけないと分かります。
どんな主義主張、どんな大義名分があろうとも、
人が人と殺し合ってはいけません。

幾千の嘆きを生むか分からないのです。
どれだけの涙を絞るか分からないのです。

夫はもうさすがに年ですが(笑)、もしも息子が召集されたらと思うと胸がつぶれそうになります。

血も銃声も出てこないのに、すごく悲しい映画でした。

劇場版MOZU [映画]

事の起こりは夫が28日に「あ、これ今月いっぱいだった」と言い出した、
ユナイテッドシネマの招待券が2枚。

「えーっ、もったいないよぉ!」
「でも、明日は研究会だし、明後日は帰り遅いんだよ」
「うー・・・じゃ、明日研究会が終わってから観に行こうよ」

・・・で、ネットで上映作品をいろいろ検討したのですが、
焦っているので、よく分かりません。
私としては「リトルプリンス」か「ギャラクシー街道」を観たかったのですが、
夫がうんと言いません。

で、これにしてしまったのです。
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公式サイトはこちら →劇場版MOZU


これがもぉ、始まって10分で後悔しました。
殴る蹴る刺す斬る撃つ爆破する・・・私の想像を絶するバイオレンス(-_-)

いや、ストーリーは面白い・・・のかも知れません。
でも私には無理。


西島秀俊さんが、長身でスタイルが良くカッコ良かったのですが、
何しろ終始血だらけ(^^;;
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脇役も、ビートたけしさんや、香川照之さん、松坂桃李くん、
真木よう子さん、小日向文世さんなど、うまい役者を揃えています。

特に、松坂桃李くんの狂気はすごかった、名演技でした。

あーでもダメでした。
3分の1はよく観ていません。
そのため、20パーセントぐらいストーリーが分かりません(爆)


「俺物語」を観てほんわかした数日後にこれを観たので、
なおさら受け入れがたかったのかも知れません。


これは、親知らずさんに薦めたら叱られるレベルです(爆)

俺物語 [映画]

娘と2人で観てきました。
映画「俺物語」
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深夜のテレビアニメで観ていて、なんてピュアな子たちだろうと、
微笑ましくて、毎回楽しみでした。

それの映画化となれば、不安と期待で一杯でしたが、
期待を裏切らない出来になっていました。

 → 公式サイトはこちら

何しろ、主人公の剛田猛男くんは15歳だけど、おっさんのような風貌で、
でも、気は優しくて力持ち、男の中の漢(おとこ)!

これはパンフレット。
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この裏表紙真ん中が猛男くん、左側が小学校の時の親友「すな(砂川誠)」、
右が、猛男くんが好きになる「やまと(大和凜子)」。

この3人が、みーんな良い子!
良い子たちだけに、相手を気遣うあまりすれ違う。

おっさんのような高校生で、スポーツ万能の猛男くん、
アニメを観ながら、誰がこの子を演じるんだろうと思っていたら、
この人、鈴木亮平さんぴったりです!

役作りのために30kgも体重を増やしたそうで、すごい役者根性ですね。


とにかく、可愛らしくて・・・そう、このおっさんみたいな猛男くんが、
「可愛いなぁ」と思えてしまうのですよ。

やまとも可愛くて、すなは良い奴で!!!

久しぶりに、青春時代を思い出してしまいました。

気持ちのあったか~くなる物語です。


可愛くて優しくて良い人だけが出てきます。
もちろん、血なんか出ません。
すごく良いお話です。
親知らずさん、保障しますよ!(笑)

テッド2 [映画]

先日、映画を観たときに、劇場CMで気になった映画。

2年前に観に行った1作目が面白かったので、また観に行きました。
1作目の記事 →「テッド」

「テッド2」です。
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公式サイトはこちら

入場口でお出迎え
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テッドは、ここ「ユナイテッド・シネマ浦和」の支配人だそうです。

お下品さ加減まで超一流の、抱腹絶倒でちょっとだけ泣かせる映画でした。
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パンフ

古い映画やアメリカ文化のパロディも面白いし、
アメリカンポップスも出てきます。
「レ・ミゼラブル」に成長したコゼット役で出演した、
アマンダ・セイフライドが弾けた役で面白かった。

今回は、テッドが結婚する場面から始まります。
そして・・・いきなり1年後の場面。
結婚した二人は、大げんかの毎日。
夫婦の危機は、子どもが生まれたら回避できると、
働いていたスーパーの同僚に言われて、その気になるテッド。

ところが、子ども以前に、テッドの人権問題に話は発展していきます。


後はネタバレだから言えませんが、
全体に、相変わらずすごい下ネタ満載でくさ(大麻)を吸う場面も出てきます。
お子さまにはお薦めできませんので、「R15指定」です。

でも、お下品で下層階級の「庶民」である彼らが、
友だちや妻、恋人を守るタメに必死になる姿には感動します。

それに、主人公はとりあえず見た目は「かわいい」熊のぬいぐるみ。
親子で観られるように配慮して編集した「R12指定」が上映されることになりました。

お下品な場面や台詞がイヤな人は、そちらをご覧になると良いでしょう。

そうそう、入場者一日先着200人まで、こんなシールが貰えます。
裏側のシリアルナンバーで応募すると、コスプレテッドが貰えるそうです。
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私は、すかさず応募しましたよ♪(笑)

チャップリンからの贈りもの [映画]

「バケモノの子」の後、3時間のブランクを経て観た映画、
「チャップリンからの贈りもの」は、とっても良かったです。
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何と言うか、すごく心が温まるお話しでした。


予告編をご覧いただけば分かるように、
スイスで実際に起きた事件がテーマです。

移民者である親友同士の貧しい二人は、
「チャップリンは放浪者の友だち、移民の友だち、貧乏人の友だち、
だから、友だちからお金を借りよう!」と、
チャップリンのお墓をあばき、棺を盗み出して別の場所に埋めます。

そして遺族に身代金を要求する電話をしますが、なかなかうまくいきません。
言葉が通じなくて電話を切られてしまったり、
「犯人を名乗ったのはあなたで4人めです」と言われてパニくり、
身代金をディスカウントしてしまったり。。。
ドタバタの挙げ句、2人は捕まってしまいますが・・・。

なにしろ、死後40年を経て遺族の全面協力の下に映画化したということです。
実際にチャップリンが眠っている墓所を撮影に使ったり、
孫娘や実の息子が出演していたり、
チャップリンの映画の一節がたくさん出てきたり、音楽が使われていたり、
いろいろな場面で楽しい映画でした。

カトリーヌ・ドヌーブの娘さんが女優になっていて、
重要な役割で出演していました。
母親の面影が色濃くあり、なんだか感動しました。

それと、昨日の「E・T」にも出ていたピーター・コヨーテさんが素敵でした。
元軍人でチャップリンの秘書の役でしたが、
品がある顔立ちで、ビシッと芯が通った雰囲気にしびれました(笑)

実際の事件も、移民出身の貧しい二人組がやらかしたことなのですが、
移動した遺体を静かな場所に埋めてあったことを、遺族は感謝したそうです。


結末は、驚くほどサラーッと流してあって、
ココは日本映画なら、もっとじっくり描くところでしょう?と思いましたが、
心がほんわかする物語に仕上がっていました。

お薦めです!


パンフ
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バケモノの子 [映画]

1人でふらりとユナイテッドシネマに行ってきました。

観たのは「バケモノの子」細田守作品です。 →公式サイト

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人はどうやって生きていくのか、家族って何か、強さって何か?
いろいろな疑問をなげかけてくる作品でした。

渋谷の街は、人間界とバケモノ界の多重構造になっているらしいです。
見慣れた渋谷の風景が、建物の細い隙間から入り込むと、
バケモノの街「渋天街(じゅうてんがい)」になっています。

父親と離婚して母親に引き取られていた9歳の男の子は、
母親を事故で亡くし、その実家に引き取られようとしていましたが、
跡取りとして、と、恩着せがましいその大人達から逃れて街をさまよいます。

気は強いけれどひ弱な少年は、人間界でひとりぼっち・・・、
バケモノ界に迷い込んだ彼は、
そっちの世界でひとりぼっちの熊轍(くまてつ)の弟子になることに。

私は子育てをしてきて、子どもと一緒に親も成長するとよく言いますが、
まさにそれです。
熊轍も、九太と名付けたその少年とともに、どんどん成長していくのです。

熊轍は自分勝手で粗野でわがままなのですが、とてつもなく強いです。
でも、その強さは誰にも習っていない、自己流の強さです。
自分で覚えた強さは、九太に伝授することが出来ません。

それで、焦れたり腹を立てたりしますが、
熊轍の技を吸収して強くなっていく九太を見て、いつのまにか自分も成長するのです。

パンフレット
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ネタバレになりますので、あまり詳しく言えませんが、
最後の闘いは、ちょっとオーバーかなと私は思いました。
アニメならではの世界ですから、あのぐらいスケールが大きい方が良いのでしょうか?

また、あそこまで広げないと、熊轍と九太の繋がりを希薄なモノにしてしまう?
ちょっと疑問が残りましたが、でも感動しました。

良いストーリーでした。

前評判通りです。
ご興味のある方はどうぞ♪


蛇足ですが、小栗旬さんや宇梶剛さんが、ほんのモブ(ちょい役)で出ていました。
「あれ?この声って???」と後で確かめるとそうでした。
細田さんの求心力?すごいですね~!

それとね「チコ」という、なんだか分からない小動物が出てくるのですが、
九太といつも一緒で、髪の毛や襟元から顔を出すのが可愛いです。
大切な場面で、良い役割をしています。

ザ・コア [映画]

日本ばかりか、世界的な異常気象が毎日話題に上っています。
エルニーニョ現象の影響かと言われていますね。

最近地震も多く、火山が噴火したり・・・。
地球はどうなっているのでしょう。


と、そんな時にテレビで見てしまったのが
ザ・コア」という2003年のアメリカ映画。

ペースメーカーを装着した人がいっせいに亡くなったり、
ハトが方向感覚を失って、ヒッチコックの「鳥」みたいにあちこちに激突したり、
宇宙船が磁場の異常で帰れなくなったり、
アメリカのあちこちでいろいろな事件が起き始めます。

政府の要人や科学者が集められ、発表されたのが、
「地球のコアは本来中で流れ回っているのだが、
何らかの理由で止まってしまった。
このままでは、オゾン層が破壊され太陽の光が直接地球に届いて、
地球の温度は上がり、異常現象が相次ぎ、1年後には地球が滅亡する」
と発表されます。

ほぉら、怖いでしょう?(笑)

「アルマゲドン」や「ディープインパクト」を彷彿とさせる映画です。
でもこの映画は、その作品達とは正反対、宇宙ではなく地球の中心に向かいます。
停止したコアを、また回転させるためです。
誰も行ったことのない地球のコアに向って、6人の科学者が出発します。

そう、宇宙には各国から数人ですが行っています。
でも、地球のコアに向かって行った人は居ません。
そこがどうも、現実味が無いというかよく分かりません。

観た方々の評価は、散々でしたが、私はけっこう最後まで夢中で観ましたよ。

ただ・・・ネタバレになりますので、ハッキリは言えませんが、
コアが止まった原因が問題です。
それが分かったときには、怒りましたよ、私は!


とにかく、けっこう面白かったです。
地球が滅亡するのは、まだまだ先の話にしてください。
と、お願いしたいです。

誰に・・・? (*_*)


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ハンスゲーネバイン

イニシエーションラブ [映画]

妹と観てきました。
ユナイテッドシネマ浦和で「イニシエーションラブ」 → 公式サイト
これは私、数年前にネットであまりにも評判だったので原作を読んでいました。

本の謳い文句は「最後の2行で、もう一度読みたくなる」というモノで、
確かに、最後の2行で「えっ?えぇ~っ???あ、えーと、えぇぇっ!?」
と、もう一度読む羽目に陥りました。
たいへん面白かったのです。

表向きは、よくある恋愛小説で、甘酸っぱい気持ちになりながら、
なんとなく読み終え・・・る一瞬前で、上のような反応になるのです。

パンフレット
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そして、映画のキャッチコピーも「あなたは必ず2回観る」です。
あの原作をどういう風に料理するのか?映像化は無理ではないのか?
そんな興味で観ていました。

トリックは分かっているので、
途中のあちこちに散りばめられたヒントも分かった上で、
どうなるのか、興味津々で観つつ、
随所に出てくる80年代のヒット曲や昭和の道具、風俗が楽しかったです。


で、私、あまり批評しない主義なのですが、
この映画に関しては、最後の部分は失敗だったと思います。

つまり、最後の恋人の発言で「えーっ!?!?!?」
となったところで止めておけば良かったのに、ネタバレが出てきます。

多分、原作をご存じない人たちは、何か引っかかるモノを感じたとしても、
そのまま観ていって、最後のどんでん返しで驚くに至ると思うのです。

でも、ネタバレのフラッシュバック映像で、
「あー、そういうことか!」と納得してしまい、
2回観ることにはならないと思います。

そこまでは、うまく進んでいただけに、なんだかとても残念です。


パンフレットの裏表紙
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裏表紙から数ページは、こんなステッカーで封印してありました。
上の右、真ん中へんのステッカーのアップです。
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5.24 (4).JPG


あーなんだか本当に残念です。。。

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