奇跡のリンゴ [映画]

昨日に引き続き、まどみさんと映画を観ました。
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今日は浦和駅東口PARCOの中ユナイテッド・シネマにて
「奇跡のリンゴ」試写会でした。公式サイト
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人類が出会って、栽培するようになった果実として、リンゴは最古のようです。
でも、リンゴはあらゆる作物の中で、一番手間がかかるそうです。
ただの堅い木の実だったリンゴは、長い年月をかけて、甘く大きく改良されました。
その代償が、虫が付きやすく、病気になりやすい樹になったということです。
100年前に日本に伝わったリンゴは、たちまち日本全国で栽培されましたが、
その大部分の地域が、気候と手入れの難しさからリタイヤしてしまいました。

残ったのは、青森と長野等、ごく一部の県のリンゴ農家だけでした。
年に10~16回も農薬散布をしなければ、きちんと育たないたいへんさのためでした。

そう・・・これは、mutuminさんやs_29さんがお読みになっていた、
木村秋則さんが、試行錯誤して無農薬でリンゴを作るまでを描いた映画です。


国の厳しい基準をクリアした農薬で育てるリンゴ。
だから、市場に出回っているリンゴは「安全なリンゴ」です。
でも、リンゴを育てる側にとっては、安全ではないのです。

木村秋則さんの奥さん、美栄子さんは、毎年農薬散布の後に病気になっていました。
吐いたり、熱を出したりが、農薬の害からくる不調でした。
木村さん自身も、体中がかゆくなったりして、
リンゴを食べる人には無害でも、散布する人体へは害を及ぼすことを知りました。

言わば妻のために、木村さんは無農薬リンゴを作ろうと思い立ちます。



さぁ、そこからが壮絶な苦労の連続でした。
農薬の代わりに何を散布したらいいか?
ありとあらゆるモノを使ってみては失敗する繰り返しでした。
11年もの間の、筆舌につくしがたいご苦労と、家族の愛!

これを観ながら私は、もし私が同じ立場にたったとしたら、
妻としてこんなに夫を信じて着いていくことができるだろうか?
と自問自答し続けていました。

美栄子さんの父親役、山崎努さんがまたいいのです。
「秋則は俺の息子です」と言い切り、黙って見守ります。
農協の人からも、同業者からも白い目で見られ責められても負けません。
3人の娘たちも偉いし、実家の両親も偉い、すばらしい家族です。

タイトルから、ハッピーエンドなのはご想像がつくでしょうが、
どうして奇跡が起きたかは、語らずにおきましょう。

とにかく、泣きました。
いいお話でした。
試写会に当たったまどみさんに感謝です♬

6月8日から公開ですので、皆さん是非どうぞ!
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mutumin

家も長男が生まれた記念に畑にリンゴを10本植えました。
農薬を掛けないので、一度も食べないうちに切って、無くしてしまいました。
リンゴの木が自分の家に有ったら、素敵だな?!と、単純な考えから植えた自分の浅はかさがよくわかりました。
その頃は農薬を年に2回くらい主人がかけたのですが、重装備でやるので嫌になったのです。年に2,3回でもかなり害のようなものを感じたし、自分でかけていれば、農薬の怖さを感じます。だから必ず皮は食べないようにしてました。年に2,3回だと、全部リンゴの中に虫が入ってしまうので、結局ほとんど食べていない。ミニリンゴだけは数個食べたような気がします。

木村秋則さんの本を読んで、私も生活が掛かってここまで我慢できないな!と強く衝撃を受け、感銘しました。
本を読んで一番勉強になった事は、「よく観察する事」。
子供を見守るようにじっくり観察することで、いろんな自然の成り立ちや自然の素晴らしさを再認識し、野菜が上手く作れなかった時の糸口が見つかるような気がしました。

by mutumin (2013-05-31 03:31) 

HOTCOOL

阿部サダヲが好きなので、この映画は気になっていたし、ストーリーからmutuminさんを想像してました。
「よく観察する事」いい言葉ですね。

・・・講演はしませんよ^^;講演を聞きにいくのです。
by HOTCOOL (2013-05-31 03:56) 

pn

「俺の息子です」かぁ・・・
by pn (2013-05-31 06:46) 

s_29

木村さんの本は2冊読んだので、内容はよ〜く知っているのですが、
この映画は観てみたいです(o^^o)
by s_29 (2013-05-31 07:01) 

親知らず

ああ、これも観たい映画の1つです。
空いている水曜日は、だいぶ先ですが、子供達と行きます。
by 親知らず (2013-05-31 07:30) 

ameya

僕のおばあちゃんの家でもリンゴを作っていました。
日々の作業や秋の収穫の喜びとかおぼろげに記憶しています。
今はもう作っていません。
映画見てみたいです!!
by ameya (2013-05-31 07:41) 

フサヲ

何かの雑誌の裏に広告が出ていて、タイトルだけは存じておりました。
映画(・・・何になるか分かりませんが、汗)も、
そのうち(!)、いつか観に行きたいです ( ̄  ̄ )゛
by フサヲ (2013-05-31 16:39) 

パウロ

私もブラジルでリンゴを栽培していましたが農薬はかなりの量でした。確かに農薬の薬害は生産者が一番強く受けるはずですね。
 リンゴの皮は剥いて食べたほうがいいですよ
by パウロ (2013-05-31 22:18) 

まほ

☆ mutuminさん
mutuminさんもチャレンジしたことがあるのですね。
青森に居る限り、リンゴは育ててみたくなるのでしょうか?
映画はもう、涙涙涙で拝見しました。
11年も、本当にご苦労をされて発見された、目からウロコの栽培法。
でもね、家族でリンゴの木から虫を捕る場面があって、
山崎努さんや阿部サダヲさんはもちろん、菅野美穂さんまで、
素手で虫を掴んでは袋に入れるところは、鳥肌ものでした。
みなさん、よく、芋虫や毛虫を掴む場面をされたと、
個人的には、そこに一番驚きました(そこ?笑)
そうそう、秋則さんのお兄さん役が、青森出身の宮本大誠さんで、
全般の方言指導もしていますね。

☆ HOTCOOLさん
是非、ごらんください。
絶対、見て下さい。
お勧めです!

☆ pnさん
ええ、何年も失敗が続いて、お金も無くなった時に、
秋則さんのご両親が、お金を持って謝りに来るのです。
「うちの息子が、木村さんのリンゴ農場をめちゃくちゃにしたから」と。。。
すると美栄子さんのお父さんが、そう言いました。
「秋則は俺の息子です。息子がやったことは、俺にも責任があります。
お金は受け取れません」
泣けました。

☆ s_29さん
お二人のブログで拝見しましたので、すぐに「この人だ!」って分かりました。
そう言えば、木村さんが結婚式のシーンにゲスト出演しています。
親戚のおじさんみたいな顔をして、ちょこんと座ってニコニコしていますよ。

☆ 親知らずさん
うちの娘も連れて行って見せたいです。
「諦めない精神」を教えなくちゃね♪

☆ ameyaさん
それなら、なおさらご覧になってください。
農薬を使えば使ったで、すごいご苦労があるようですから。

☆ フサヲさん
「いつか」などとおっしゃらずに、ご覧になってくださいよ!
まぁ、いずれ近いうちに、ブルーレイかDVDが出るでしょうけどね。

☆ パウロさん
やはり、そうですか。
日本の厳しい基準で散布しても、生産者は被害を受けますから、
ブラジルだと・・・想像すると怖いですね。
パウロさんは、だいじょうぶでしたか?
by まほ (2013-06-01 02:51) 

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