エル・グレコ展(東京都美術館) [美術鑑賞]
内覧会に行って来ました。
東京都美術館「エル・グレコ展」です。HPはこちら
これを胸に貼って、開会式に向かいます。
主催者たちと、スペインに造詣の深い森口瑤子さんのテープカットの様子
着物姿の森口さん、美しかったです~♪
写真は駄目だと思っていたので、ロッカーに入れてあり、写メでした。
実はこのへんで私は気分が悪くなってしまい、この直後座り込みました。
大人ですので(笑)我慢していたのですが、テープカットを最後に開会式が終わり、
さて展覧会へという段階になったときに、会場の隅まで移動・・・。
同行した友人には迷惑をかけてしまいましたが、その後回復し鑑賞しましたよ。
いきなり電車で移動して展覧会とは、リハビリには急激すぎましたかしら。
それで、この写真もピンぼけです。。。言い訳!?(爆)
エル・グレコさんは今年で没後400年。
支倉常長がスペインに渡り、スペインと日本の国交が出来てから400年。
そのぐらい前の人です。
彼はギリシャ生まれで、本名はドメニコス・テオトコプーロスさん、
・・・エル・グレコという名は「ギリシャ人」という意味の愛称です。
ギリシャに生まれ、イタリアを経てスペインに渡り、
73才まで暮らしてスペインのトレドで亡くなりました。
イコン画という宗教画から始めましたが、
多分、これがかなり初期のイコン画であると言われています。
スペインに渡ってから西欧の画法を学び、肖像画を経て本格的に宗教画を描きます。
スペイン各地の教会で、礼拝堂や聖堂の壁画等を手がけ、
その作品はあちこちにちらばっているそうです。
今回の展覧会が、どれほどたいへんだったか想像を絶します。
前回エル・グレコ展をしたのが27年前だったそうです。
今回、27年ぶりに51点の作品を一堂に会してあります。
同じ人を描いても、魂を吹き込む画家で、
右は当時の肖像画家が描いたモノで、そのモデルの死後、
エル・グレコさんが右の絵を参考に、左の肖像画を描きました。
平板な右側の肖像画よりも、ずっと命の宿っている絵です。
(図録より)
初期の頃は、宗教画ではなく肖像画を手がけていて、
その頃の作ですが、女性の肖像は2点程度しかないそうです。
その1点「白貂(しろてん)の毛皮をまとう貴婦人」と「若い騎士の肖像」
(図録より顔部分のアップ)
図録の表紙
「マグダラのマリア」 「無原罪のお宿り」
マリアさん美しいでしょう?
心が洗われるようです。
マグダラのマリアは、前身が娼婦で放蕩生活を送っていましたが、
キリストに出会って悔い改めたと言われています。
柔らかい雰囲気で、類い希な品位が感じられます。
「無原罪のお宿り」は展覧会の目玉として、展覧会の最後の部屋にありましたが、
全長が3m以上の細長い作品で、彼の最高傑作です。
(マグネット)
この頃、エル・グレコさんは絵画、彫刻、建築が一体となった総合芸術を目指しました。
祭壇画として制作されたモノは、人々が見上げることを計算に入れた細長さ。
祭壇のかなり上部、左右に描かれている絵は、わざと歪みを入れて、
見上げると普通に見えるように考えてあります。
私は、彼の作品群に非常に感銘を受けました。
どんなテーマで描いてあっても、品があって美しく、
彼の精神生活の清らかさがしのばれました。
4月7日までですので、是非ご覧になってください。
東京都美術館「エル・グレコ展」です。HPはこちら
これを胸に貼って、開会式に向かいます。
主催者たちと、スペインに造詣の深い森口瑤子さんのテープカットの様子
着物姿の森口さん、美しかったです~♪
写真は駄目だと思っていたので、ロッカーに入れてあり、写メでした。
実はこのへんで私は気分が悪くなってしまい、この直後座り込みました。
大人ですので(笑)我慢していたのですが、テープカットを最後に開会式が終わり、
さて展覧会へという段階になったときに、会場の隅まで移動・・・。
同行した友人には迷惑をかけてしまいましたが、その後回復し鑑賞しましたよ。
いきなり電車で移動して展覧会とは、リハビリには急激すぎましたかしら。
それで、この写真もピンぼけです。。。言い訳!?(爆)
エル・グレコさんは今年で没後400年。
支倉常長がスペインに渡り、スペインと日本の国交が出来てから400年。
そのぐらい前の人です。
彼はギリシャ生まれで、本名はドメニコス・テオトコプーロスさん、
・・・エル・グレコという名は「ギリシャ人」という意味の愛称です。
ギリシャに生まれ、イタリアを経てスペインに渡り、
73才まで暮らしてスペインのトレドで亡くなりました。
イコン画という宗教画から始めましたが、
多分、これがかなり初期のイコン画であると言われています。
スペインに渡ってから西欧の画法を学び、肖像画を経て本格的に宗教画を描きます。
スペイン各地の教会で、礼拝堂や聖堂の壁画等を手がけ、
その作品はあちこちにちらばっているそうです。
今回の展覧会が、どれほどたいへんだったか想像を絶します。
前回エル・グレコ展をしたのが27年前だったそうです。
今回、27年ぶりに51点の作品を一堂に会してあります。
同じ人を描いても、魂を吹き込む画家で、
右は当時の肖像画家が描いたモノで、そのモデルの死後、
エル・グレコさんが右の絵を参考に、左の肖像画を描きました。
平板な右側の肖像画よりも、ずっと命の宿っている絵です。
(図録より)
初期の頃は、宗教画ではなく肖像画を手がけていて、
その頃の作ですが、女性の肖像は2点程度しかないそうです。
その1点「白貂(しろてん)の毛皮をまとう貴婦人」と「若い騎士の肖像」
(図録より顔部分のアップ)
図録の表紙
「マグダラのマリア」 「無原罪のお宿り」
マリアさん美しいでしょう?
心が洗われるようです。
マグダラのマリアは、前身が娼婦で放蕩生活を送っていましたが、
キリストに出会って悔い改めたと言われています。
柔らかい雰囲気で、類い希な品位が感じられます。
「無原罪のお宿り」は展覧会の目玉として、展覧会の最後の部屋にありましたが、
全長が3m以上の細長い作品で、彼の最高傑作です。
(マグネット)
この頃、エル・グレコさんは絵画、彫刻、建築が一体となった総合芸術を目指しました。
祭壇画として制作されたモノは、人々が見上げることを計算に入れた細長さ。
祭壇のかなり上部、左右に描かれている絵は、わざと歪みを入れて、
見上げると普通に見えるように考えてあります。
私は、彼の作品群に非常に感銘を受けました。
どんなテーマで描いてあっても、品があって美しく、
彼の精神生活の清らかさがしのばれました。
4月7日までですので、是非ご覧になってください。
2013-01-19 01:45
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コメント(9)
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こうして書いてるのだから、具合が悪くなったその後は大丈夫だったんですね。あんまり無理しないでね。
マリア様からにじみ出て来る美しい品性、人柄が絵に表れていますね。
by mutumin (2013-01-19 05:10)
おはようございます。
昨日がエル・グレコ展の初日だったのですね。テープカットに立ち合い出来たとは素晴らしいです。
沢山の素晴らしい作品をひられたのでしょうね。
by SORI (2013-01-19 05:23)
おー、マリア様いーねーっておいおい、動くの早くね?
by pn (2013-01-19 06:39)
もう遠出しちゃったの?早いねー。
もしかして、この内覧会に間に合うように治したとか?(笑)
無理しないでねー。・・・と言ってもmutuminさん同様無駄か?
by 親知らず (2013-01-19 07:58)
メキシコのプロレスラーかと思った^^;
あんまり無理しないでねぇー
by HOTCOOL (2013-01-19 10:24)
巡回するようでしたら行ってみたいです~ (^ ^人)゛
森口さんは、スペインに造詣が深かったのですね・・・!
だからテレビの語学講座で生徒役をされてたんですね~!!
・・・皆さん、私が新年あけてもめでたくないのは良く御存知なので、
どなたも私に向かって、「おめでとう」と言う人は居ませんでした。
でも、代わりに、「頑張るんだよ」、は散々いわれました(苦笑)
by フサヲ (2013-01-19 16:44)
マグダラのマリアはきれいですね
路頭に彷徨う女を恋するを不浄の恋とだれがいう
とは誰かが言っていたけどセイントなるとはね
by パウロ (2013-01-19 23:19)
内覧会いいですね♪ でも・・大変でしたのですね。。
マリアさん美しいですね^^
by miyoko (2013-01-20 01:21)
☆ mutuminさん
はい、すぐに回復して、じっくり展覧会を観ました。
マリアさん、グレていた人ですが、悔い改めてこうなったのですね。
☆ SORIさん
素晴らしい作品の数々、堪能いたしました♪
☆ pnさん
だって、もうなんともなかったのですよ。
お医者さんも「インフルエンザはもう抜けてるよ」って言ってくれたし♪
☆ 親知らずさん
上野ですから、遠出という感覚はありませんでした。
内覧会に合わせたわけではありませんよ(笑)
実は11日にもあったのですが、それは断念したし(T_T)
☆ HOTCOOLさん
あはは、そんな感じの名前ですね。
無理はしていませんよ♪
☆ フサヲさん
大阪が先で、ここでお終いみたいです。。。
森口さんは、スペイン語講座に出たり、
テレビ番組でスペインに行ったりして、詳しい・・・程度かな?(笑)
ご挨拶でスペイン語を披露していましたが、
スペイン語のお教室に行っている友人が、
「すごく聞き取りやすく、分かりやすかったわ」と言ってましたから。
☆ パウロさん
何かと思って調べてみました・・・ダンチョネ節ですね!?(笑)
((先日の「富貴名門の子女」も、ですね♪))
それにしても、聖女になってしまったとはね。
でも、それにふさわしい楚々とした美しさとはお思いになりませんか?
☆ miyokoさん
少し気分が悪くなりましたが、後はだいじょうぶでした(^^)/
マリアさん、綺麗でしたよ!
by まほ (2013-01-20 02:19)