猫ちゃん用おまじない？(たちわかれ・・・)

単に百人一首の中の1首としてしか、私は知らなかったのですが、
今回、普通に意味や文法をいろいろ調べていたら、出てきました。

この歌は、猫ちゃんが帰ってこなくなった時のおまじないに使われるそうです。
猫ちゃん好きの間では、有名なのでしょうか？
やり方は、場所や人によって違うみたいですが、
居なくなった猫ちゃんの食器を伏せて、その下にこの歌を書いた紙を入れるそうです。
(上の句だけ貼り付ける、というところも有りました)
すると、あら不思議、居なくなった猫ちゃんが帰ってくるのですって！

それには、歌の意味が深く関係しています・・・。


『たち別れいなばの山の峰に生(お)ふる　まつとし聞かば今帰り来む』


(あなたと別れて、私は因幡(いなば)の国へ旅立ちますが、
その因幡の稲葉山の峰に、生い茂る松の木があるでしょう。
あなたが、私の帰りを待つというのを聞いたら、すぐに戻って参りましょう）

「待つ」と「松」、「稲葉」と「行なば」を掛けています。
あっさりしているのに、優れた歌です。

つまり、この歌は別れを惜しむ歌ですが、
一方で、場合によっては(！)「戻ってくる」と言っていますので、
居なくなった人や動物が戻ってくるようにという、おまじないになったのでしょう。

作者は中納言行平（ちゅうなごんゆきひら）別名、在原行平（ありわらのゆきひら　818～893）
在原業平(ありわらのなりひら)の異母兄です。
チャラ男だった弟とは違い、真面目で優秀なお役人だったようで、
5人もの天皇に仕えました。
その中で、2年ほど因幡の国・・・鳥取県岩美郡国府町に行ったということですが、
その出発時に詠った歌です。

理由は謎なのですが、1度須磨に蟄居させられていて、
それが、「源氏物語」須磨の巻の元になっているということですよ！


もし、もしもですよ、飼っている猫ちゃんが行方不明になったら、やってみてください♪

コメント 10

うーむ、旅出る前にさらっと言えたらかっこよかったなぁ（笑）。
by pn (2012-05-24 06:35) 

何だったでしょうか・・・、
確か、ＮＨＫでしてた、八日目の蝉、ってドラマの中に、
出て来てたような記憶があります・・・　（。￣　￣）　んー。。。
出て行った娘が帰ってくるように～、のような件だったと思います（汗々）
by フサヲ (2012-05-24 06:52) 

どこかの”二股愛”男に読み聞かせたい（笑）
by HOTCOOL (2012-05-24 07:21) 

猫ちゃんが帰ってこなくなった時のおまじないに使われているとは
知りませんでした。たしかに・・もし、可愛がっている猫ちゃんが
いなくなったら、おまじないに使いたくなる言葉かな～という感じ
がします。＾＾
by miyoko (2012-05-24 11:48) 

猫は飼っているのではなく、居て貰っているのだと言うブロガーさんがいて
猫への愛を感じました。
出て行かれたら、居心地が悪かったのかな？もっと良い所があったのかな？
と寂しくなっちゃいますね。
by 親知らず (2012-05-24 20:05) 

☆　ｐｎさん
どなたか、言いたい方がいらっしゃいましたか？(笑)

☆　フサヲさん
そうでしたか・・・娘にも使ったのですね。

☆　HOTCOOLさん
なんとか瞬が二股で話題になったら、
元祖二股の山＠さんが、得意げにコメントしてたりして、
腹が立ちましたっ！(怒)(笑)

☆　miyokoさん
ええ、私も知りませんでしたが、
このおまじないをブログで話題にした人のところに、
「やってみたら、本当に帰って来ました」っていうコメが数件！
霊験あらたかなんですね～♪

☆　親知らずさん
そう考えると、居なくなられると猛烈に反省しそうですね。
でも、猫は時々ある場所に元気をもらいに行くんだ、という人が居ました。
だから、たまに数日居なくなることがあるんだそうです。
家に居っぱなしの猫ちゃんではなく、
自分でお散歩に出かける猫ちゃんの場合だそうですが・・・。
by まほ (2012-05-25 01:33) 

＞猫ちゃんが帰ってこなくなった時のおまじない・・・ですか？！
私の地方では、阿蘇の五岳の一つに根子岳という山があります。
飼っていた猫がいなくなったら、「根子岳に帰って行った」と云います。
根子岳には猫にまつわる逸話もあります。
他にも阿蘇にまつわる神話や伝説があります。
by ようこせんせい (2012-05-26 11:48) 

☆　ようこせんせいさん
なるほど、そういう逸話のあるお山があるのですね。
「根子岳」とはまさに猫に関係ありそう。
どんな言い伝えなのでしょうか？
by まほ (2012-05-27 00:28) 

まんが日本昔話の中にも「猫岳」であります。
それ以外の「根子岳」の伝説は書くと長くなりますので
私が時々お邪魔しています「阿蘇望亭」さんのホームページを紹介します。

http://asobotei.sakura.ne.jp/sinwa/nekodake/nekodake.htm

by ようこせんせい (2012-05-28 21:32) 

☆　ようこせんせいさん
拝見してきました。
ありがとうございました。
でも、この健磐龍命(たけいわたつみのみこと)さんの逸話では、
猫は出てきませんでしたので、
「まんが日本昔話」の「猫岳」を探しましたら、怖い話ですねぇ！！！
のどかで可愛いイメージの中で、雰囲気の違う物語ですね。
by まほ (2012-05-30 02:26)