いつかの「世界ゴールド祭2018」 [美術鑑賞]

9月29日のことでした。

区役所での映画祭の準備に集まった私たちの中で、
与野本町駅前でパフォーマンスがあるそうよ。
という噂が広がりました。

パフォーマンスって何?
ゴールド祭って何?

好奇心を抑えきれず、映画の準備が整ったところで、
仲間たちと、与野本町駅前に行ってみました。

すると、雨で寒かったのですが、駅前の広場にベッドが置いてありました。
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患者?さんがベッドの中に居て、周りの人と会話しています。
脚本は有って、無いようで、
キャラクターの設定はしっかりしてありますが、
お客さんの反応によって、いろいろなセリフを言っているようです。
この人は、巾着袋をいくつも持っていて、
中から何か出しては、話していました。

不思議なパフォーマンスです。

調べてみると・・・、
2006年、彩の国さいたま芸術劇場の芸術監督に就任した故蜷川幸雄 氏の発案により、55歳以上からなる高齢者演劇集団〈さいたまゴール ド・シアター〉が発足。豊かな人生経験をベースにした世界でも類のない演劇表現は、芸術面で高く評価されると同時に、超高齢化へと突き 進む現代社会における挑戦的な試みとして、大きな注目を集めてきました。そしてこれまでの活動の集大成が、蜷川氏の最後の企画でもあった60歳以上の人々による大群集劇〈1 万人のゴールド・シアター 2016〉であり、そこから昨年〈ゴールド・アーツ・クラブ〉という新たな展開が生まれました。

シルバーとゴールドをかけて、高齢者からなる演劇表現の大きな可能性を、
亡くなった蜷川幸雄さんが考えていたということです。

そして「ゴールド祭2018」は、それを国際的なゴールドたちが発表する場です。


その一環としての発表が、路上でのパフォーマンスだったのです。


演劇|野外パフォーマンス|日本×英国|さいたま市(与野本町・大宮) 市街地 9月29日(土)・30日(日) さいたまゴールド・シアター×デービッド・スレイター 『BED』 [作・演出]デービッド・スレイター

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この人は、写真立てを取り出しては、写っている人を説明していました。


こっちの人は、保険証と老人医療受給者証を持っていて、
それを見せながら、今までの人生を振り返っていました。
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なるほど、これからさらに高齢化社会になりますので、
お年を召してから演劇をすることは素敵なことだと思います。

こういった臨機応変のパフォーマンスには、
やはり度胸も人生経験も必要でしょうから、
高齢者が最適ということになりますよね。



「さいたまゴールド・シアター」の方々が、これからさらに輝いて、
素晴らしい演技を見せてくださることを、
私たちは期待したいねと話し合いながら、区役所の映画祭に戻ったのでした。
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