律義な花 [植物]

他の花も、咲く時期があるのが当たり前ですが、
この彼岸花に関しては、本当にお彼岸の時期には咲いていますね。

桜なら、入学式に間に合わなかったりするとか、
紫陽花なら、梅雨の前に咲いてしまったりとか、
少しはズレるものですけど。。。

この花だけは、その名の通りお彼岸には咲いています。
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むしろ、彼岸花が咲いているのを見て、
「あ、明日からお彼岸だな」と思ったりします。

この花がなんとなく気味が悪い感じなのは、
茎だけがすーっと伸びて先に真っ赤な花が咲くのと、
このお彼岸に咲くということも影響しているのでしょうか?

あ、たまに真っ白い彼岸花も見かけるようになりましたけどね。

彼岸花は、葉っぱが無いのではなく、
花の時期には葉が出ていないだけなんです。

花が終わると、茎の根元からニラやスイセンみたいなまっすぐな葉が伸びます。
「花は葉を見ず、葉は花を見ず」と言われていて、花と葉はお互いを知りません。


それと、不吉と言われているこの花ですが、
花も茎も根も、全部にアルカロイド系の毒を持つこともそう言われる由縁なのでしょう。

この花のどこかを触った手から、口の中に毒が入ると、
嘔吐下痢を引き起こすそうですが、根なら600個以上食べない限り、
死んでしまうことはないようなのでご安心を!

ただ、お子さまやペットなどは、気を付けないといけませんね。


そう、この毒のおかげで、役に立つこともあるのです。

田んぼのあぜ道などによく植えられているのは、
侵入する虫や動物をよけるため。

その昔土葬だった時代は、お墓の周りに植えて、
モグラが侵入して遺体を荒らすのを防止したそうです。

どうでしょう?
モグラやネズミなら、球根一つで1500匹分の致死量ですって。
mutuminさんの畑の周りにも植えてみては?
今使っている侵入防止の機械が壊れてしまったら、いかがでしょうか?


お彼岸なのに、殺生の話になってしまいました。
口直しに、チドリソウの写真を♪
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