故人の好きだったお菓子

伊勢丹の地下に「花園万頭(はなぞのまんじゅう)」というお店が入っていました。

亡き義母が好きで、よく贈答品に使っていました。
義母の兄弟にあたる叔父にも、何かというとそれを贈っていました。

明日は義母の法事なので、故人の好きだったモノをと言われて、
花園万頭の「春日山」というお菓子を持って行こうと思いました。

ところが、地下のお菓子売り場をグルグル歩いても見つかりません。
「ん?和菓子はこのエリアだよねぇ???」
探しあぐねて、これもいつも買っているお店に行って、
何気なく1箱購入しながら春日山を売っているお店が見当たらないと訴えました。

すると、親切に聞きに行ってくれまして、戻ってきておっしゃるには、
「花園万頭は確かにここ(伊勢丹の地下)にあったのですが撤退したそうです」

あらぁ。。。

帰宅して調べてみると、伊勢丹からの撤退だけではなく、
5月に破産申請してしまっていました。

花園万頭のウリは、その社名がお菓子の名前にもなっている、
「日本一高い、日本一うまい」と謳われた小ぶりのお饅頭。
花園饅頭.jpg

この細長い恰好が、女性が大口を開かなくても食べられるようにとの気づかいです。
写真では分かりませんが、長いところが7cmあるでしょうか?
小さなこのお饅頭が一つ400円。

た、確かに日本一高いかも(笑)


で、さらに調べていくと、破産申請したのを聞きつけてファンが殺到し、
食べられなくなるのを惜しんで購入したおかげで、
持ちなおして、営業再開したとのこと。

浦和伊勢丹は撤退しましたが、購入できる希望は消えませんでした。
長く愛されてきたお菓子には、こういう奇跡が起きるのですねぇ。
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