夜更かし仲間(やすらはで・・・)

非常に久しぶりに百人一首です。
私みたいな、夜更かしの人の歌ですよ(笑)


やすらはで寝なましものをさ夜ふけて傾（かたぶ）くまでの月を見しかな



もしかしたらと思って起きていたのですが、ためらわずに寝てしまったらよかった。
貴方を待っているうちに、とうとう西に傾くお月様を見てしまいました。



しらじらと明けてきた空に、傾いた月を見てしまったというのですから、
私よりも宵っ張りです(笑)
でも、私とは起きていた意味が違います。

昔の上流の人は、午前中寝ていて昼過ぎから宮廷に出勤し、
夜通し起きて、愛だの恋だのに勤しんだらしいです。

そして、女性は家に居て男性が訪問するのを待つ、
完全なる通い婚(通い恋愛？)でした。

多分、彼女は恋愛中で相手の男性が来ることを期待していたのでしょう。
でも、彼氏は他の女性のところで一夜を過ごしたらしい。
あぁ、かくして西に傾く月を見てしまった・・・かなり恨みが籠もった歌です。


作者は赤染衛門（あかぞめえもん。958？～1041？）
和泉式部や紫式部と並ぶ才媛と言われ、一条天皇のお后に仕えた女流歌人です。
学者の大江匡衡（おおえのまさひら）と結婚し、２人の子供を持ちました。
おしどり夫婦で有名で、「紫式部日記」に、
「あまりに仲良しで『匡衡衛門』とあだ名がつけられた」と書いてあります。

そんなに仲良しだったのに、じゃ何故この歌を詠む羽目に陥ったのか？
・・・と、思うでしょう？

実はこの歌は、妹のために詠んでやったのです。

彼女の妹がある日、藤原道隆という男性に肩すかしを食わされたのですが、
この藤原さん、かなりのモテ男だったようで、妹はやきもきしている。
そこでこの歌を贈れば、彼の心をつなぎ止める助けになるかと思ったのです。

でも結局、妹は彼と結婚することは出来なかったらしいです。。。
そんな浮気男と、結婚しなくて良かったですよね！(笑)

コメント 8

やっぱネタ切れ？（笑）
by HOTCOOL (2014-05-02 04:28) 

この時代のいい男って
　滅多矢鱈ですね
by パウロ (2014-05-02 04:37) 

イマイチと思いながら結婚したってろくな事無いよ。（笑）
by 親知らず (2014-05-02 07:57) 

んじゃ当時お昼は庶民しか動いていなかった？（笑）
by pn (2014-05-02 12:54) 

朝早くから起きてる私は完全に農夫だわ！
by mutumin (2014-05-02 13:04) 

☆　HOTCOOLさん
いやいや・・・百人一首は、かなり気を遣い、頭を使うのです。
時間が無いと出来ないんですよぉ！(笑)

☆　パウロさん
ええ、もう、たいへんなものだったようで・・・。

☆　親知らずさん
そうですよね、結婚しなくて良かったのですっ！！！(笑)

☆　pnさん
午前中は、寝てましたとさ(笑)

☆　mutuminさん
働き者ってことで♪(笑)
by まほ (2014-05-03 02:20) 

百人一首の記事がなかなか拝見できないのには、↑の理由がおありだったのですね。そうとわかれば、今まで以上にしっかり拝読させていただかねばなりません！
by ほやへ (2014-05-04 22:56) 

☆　ほやへさん
そ、そんなにしっかり見て下さると、アラも見えてしまいますが(爆)
時間がたっぷり無いと書けないことは確かです。。。
by まほ (2014-05-05 01:49)