真夏とは言えないけれど(夏の夜は・・・) [百人一首]
梅雨が明けて毎日暑いですが、まだ本格的な夏ではない・・・はずです。
春が終わって夏が来た、そんな当たり前(笑)の歌です。
春すぎて夏来にけらし白妙の衣ほすてふ天の香具山
いつの間にか、春が過ぎて夏がやってきたのですね。
夏になると真っ白な神の衣を干すと言う、あの天の香具山に、
白いモノが見えますよ。
作者は持統天皇(じとうてんのう。645~702年)女性の天皇です。
天智天皇の第2皇女で、夫、天武天皇の死後、
草壁皇子が28歳で死んでしまったため、持統天皇として即位しました。
教科書で、似たような歌「春過ぎて夏来るらし白妙の衣干したり天香具山」
を習いましたが、あれは万葉集に載っている和歌で、
百人一首に入れる時に、少し変えたのです。
それというのも、万葉集に入れた時はあった、神祭りの衣を干す風習が、
百人一首の時にはもう無かったらしく、
「衣ほすてふ」の部分は「ころもほすちょう」と読みますが、
「衣を干していたんだってなぁ」というような意味なんです。
万葉集では「衣を干してある」だったのが、「衣を干したという」に変わったのですね。
これが天香具山(あまのかぐやま)です。
単純な表現なのに、夏の青空に白い衣が翻っている絵が見える気になってくる、
非常にさわやかな歌ですね♪
春が終わって夏が来た、そんな当たり前(笑)の歌です。
春すぎて夏来にけらし白妙の衣ほすてふ天の香具山
いつの間にか、春が過ぎて夏がやってきたのですね。
夏になると真っ白な神の衣を干すと言う、あの天の香具山に、
白いモノが見えますよ。
作者は持統天皇(じとうてんのう。645~702年)女性の天皇です。
天智天皇の第2皇女で、夫、天武天皇の死後、
草壁皇子が28歳で死んでしまったため、持統天皇として即位しました。
教科書で、似たような歌「春過ぎて夏来るらし白妙の衣干したり天香具山」
を習いましたが、あれは万葉集に載っている和歌で、
百人一首に入れる時に、少し変えたのです。
それというのも、万葉集に入れた時はあった、神祭りの衣を干す風習が、
百人一首の時にはもう無かったらしく、
「衣ほすてふ」の部分は「ころもほすちょう」と読みますが、
「衣を干していたんだってなぁ」というような意味なんです。
万葉集では「衣を干してある」だったのが、「衣を干したという」に変わったのですね。
これが天香具山(あまのかぐやま)です。
単純な表現なのに、夏の青空に白い衣が翻っている絵が見える気になってくる、
非常にさわやかな歌ですね♪
2013-07-16 00:01
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コメント(8)
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天香具山、素敵ですね。先日奈良に行ったとき行けばよかった。
by HOTCOOL (2013-07-16 04:52)
夏だと白いTシャツが干してあると映えるのと一緒か?(なのか?)
by pn (2013-07-16 06:45)
なんか、そのように書かれると、本当に白い衣が見えて来そうに感じます。妄想できる人の特権?(笑)
by mutumin (2013-07-16 08:17)
古文の文法をもっとちゃんと勉強すれば面白かったんだろうなぁと
今なら思います。高校生の頃はただただ退屈で・・・。勿体ない事をした。
by 親知らず (2013-07-16 23:40)
☆ HOTCOOLさん
この写真のように、遠い位置から見るほうが良いのでは?(笑)
☆ pnさん
そうそう、そうです!(笑)
☆ mutuminさん
妄想族の本領発揮ですね♪
☆ 親知らずさん
いや、私も退屈で、嫌いでした。
百人一首を読み解こうと思うようになって、
今更いろいろ調べたり、苦労しています。
やっておけば・・・いや、嫌いです(笑)
by まほ (2013-07-17 00:30)
百人一首にも有ったのですか!
by パウロ (2013-07-17 08:51)
真っ青な空に白い衣・・・。その、色の対比が、いかにも夏のすがすがしさを感じさせる歌ですね。
また、万葉集と百人一首の時代に隔たりがあるということに、当たり前のことながら感じ入りました。
by ほやへ (2013-07-17 17:07)
☆ パウロさん
そうなのです。
万葉集に載って、百人一首にも選ばれています。
☆ ほやへさん
そう、夏の青空に映える真っ白な衣!
さわやかですね~♪
時代的に隔たりがあるのに、2つの歌集に選ばれるだけのことはあります。
by まほ (2013-07-18 00:30)