泣き明かす歌(わがそでは・・・) [百人一首]

今日の記事が、700記事目です。
600はうっかりスルーしてしまったのですが(笑)、
節目はやはり百人一首の記事にします。

鎌倉の記事を楽しみにして下さった方(居ないか(爆))、少々お待ち下さい。


さて、大人になってから泣くことは減りましたが、感動して涙するのは増えました。
年のせいか涙腺が緩くなって、ちょっとしたことでも涙が出ます。
映画を観ても、他の人が何ともないのに、私だけドーッと感動したりします(笑)

感動の涙とも違いますが、甘く切ない恋の涙も流すことが無くなった今、
ちょっとこれも、良い涙のように思えます。


わが袖は潮干(しほひ)に見えぬ沖の石の人こそ知らね乾く間もなし
わがそでは (2).JPG

私の袖は、(水位が下がる)引き潮の時さえ海中にあって見えない沖の石のように、
あなたは知らないでしょうが、あふれ続ける涙で乾くことがありません。
わがそでは (1).JPG
「人知れずこそ」は、「誰もしらないでしょうが」か「あなたは知らないでしょうが」の、
どちらにも解釈出来るようですが、恋の相手に当てられたと考える方が主流です。

作者は二条院讃岐(にじょういんのさぬき1141~1217年)
平安末期から鎌倉初期の女流歌人です。
二条院に仕え、その崩御後、陸奥守などを務めた藤原重頼と結婚しました。
その後、後鳥羽院の中宮、宜秋門院任子(ぎしゅうもんいんにんし)にも仕えましたが、
晩年は出家しました。

実はこの歌、「石に寄せて」というお題を出されて謳ったものです。
机上で捻りだした割には、ものすごく技巧的で、驚くやら呆れるやら・・・。
そのため、この歌を詠んだ後は「沖の石の讃岐」と呼ばれました。
でも、どんな理由にせよ「石」と呼ばれるのはいかがなものでしょう?
「ああ、あなたが『沖の石の讃岐』さんですね♪」なんて言われるのですよ(笑)


悲しい涙でも嬉し涙でも、どんな涙であっても、
泣くことは心を浄化してくれるそうですが、出来たら、嬉し涙か恋の涙が良いです。

実は、岩手の叔母が亡くなりました。
明日、明後日と北上市にお別れに行って来ます。
80になっていましたが、明るくて優しくて、可愛らしい人でした。
そんな人ですから、天国に召されたと思います。
ゆっくり眠ってください!
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mutumin

まほさんもきっと明日は涙して来るんでしょうね。
ほんと、出来ればうれし涙がいいですよね!
by mutumin (2013-06-02 04:26) 

HOTCOOL

大人になったら涙腺が弱くなりました。
嬉しいときも悲しいときも感動したときも平気で泣いてます。。。
by HOTCOOL (2013-06-02 04:48) 

沈丁花

叔母様のご冥福をお祈り致します。
お別れの涙ですね・・・(;O;)
by 沈丁花 (2013-06-02 05:16) 

楽しく生きよう

私もうれし涙が佳いな。
by 楽しく生きよう (2013-06-02 06:46) 

楽しく生きよう

おっと。600記事おめでとうございます。
by 楽しく生きよう (2013-06-02 06:56) 

親知らず

私も大好きな伯母が急逝した時は、号泣でした。
いつかは来るお別れですが、泣いても泣いても納得出来ませんでした。
北上、気を付けてお出かけ下さいね。
by 親知らず (2013-06-02 08:16) 

pn

すぐ泣きそうになるよ(^_^;)
by pn (2013-06-02 10:42) 

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